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スマホのバッテリーとして欠かせない「リチウムイオン電池」。繰り返し充電ができるうえにコンパクトで軽く、高い電圧を供給できる点が特徴です。その特性からスマホ以外にもPCや各種モバイル端末など用途は様々。リチウムイオン電池の性能は進化していますが、使い方によっては充電能力の劣化が早くなってしまいます。
充放電サイクル数(放電後の充電回数)が増えると劣化するのは必然ですが、良好な状態を維持して長く使うためには、効果的な充電方法と、やってはいけないNG充放電(※)について知っておく必要があります。
※本記事の「放電」は、電池から電流が流れ出ることも含みます。
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スマホバッテリー(リチウムイオン電池)の寿命を延ばす充電方法
使い切ってからフル充電したほうが電池の寿命を延ばすという話を聞いたことがあるかもしれません。これはニッケル水素電池の特性である「メモリ効果(※)」を言い表したもの。リチウムイオン電池は、ニッケル水素電池とは異なり、メモリ効果がないので、この論理は当てはまらないことになります。
※前回の充電ポイントを記憶し、次回からその充電ポイントで放電電圧が下がる傾向をいいます。
また、リチウムイオン電池の一般的な充放電サイクル数は500回(※)とみられています。これは充電ケーブルに接続した回数やフル充電回数を指しているのではなく、0~100%の充電を1サイクルとして、分割した充電(継ぎ足し充電)であっても累計の充電量でカウントしていくという数値の指標です。
※500回を超えるあたりから充電可能容量が50~70%になると推測されています(使い方によって差異あり)。
くわえて、「充放電深度」についても知っておく必要があります。バッテリー容量に対して“どれくらい使って、どれくらい充電したか”を示すのが充放電深度ですが、これが深ければ深いほどリチウムイオン電池の劣化を早めるとみられています。
これらをふまえたうえで、できるだけスマホバッテリーの劣化を防ぎ、寿命を延ばす充放電を行うことをおすすめします。
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フル充電せず、60~70%の充電量で止める
フル充電しないと不安になるという心理は働くと思いますが、100%に達する過充電はバッテリーの劣化を早める一因となります。
フル充電(100%)に達した時点で過充電を防止する(充電を行わない)というリチウムイオン電池がスマホバッテリーにも搭載されていますが、バッテリーの延命を施したいなら、60~70%程度で充電を止めたほうが無難です。
高温環境での充放電を避ける
高温環境で充放電することもバッテリーの劣化を早める一因となります。高温環境とは、夏場などの気温が高い環境(推奨:35℃以下)は当然ですが、スマホ端末そのものが高温になっている状態も含みます。
充電しながら多少スマホを使うことは大きく影響しませんが、負荷のかかるアプリの起動、特に動画アプリやゲームアプリなどを起動させながら充電するのは避けるべきです。負荷をかけ続けると熱を帯びて高温状態となります。
もともとリチウムイオン電池は熱に弱いので、高温状態での充放電は著しいバッテリー劣化を招く要因になります。
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充放電深度が深くならないように気をつける
前述のとおり、「充放電深度」とは、“バッテリー容量に対してどれくらい使って、どれくらい充電したか”を示す指標です。この振れ幅をできるだけ浅くすることを心がける必要があります。
つまり、“一度に放電する量をできるだけ少なくし、一度に充電する量をある程度で抑える”ことが、リチウムイオン電池にはやさしく、ひいてはバッテリーの寿命を延ばすことにつながります。
あくまで理想ですが、バッテリー残量30%以上を常時保ち、MAX充電を70%未満にすることを心がけると、バッテリーの能力を極端に劣化させることなく長く使い続けることができます。
0% ━━常時残量━━ 30% ━━━充電量━━━ 70% – – – 非充電域 – – – 100%
大切なスマホに高いパフォーマンスを維持してもらうためにも、緊急事態などを除き、バッテリー残量30~70%の間で小まめに充放電を繰り返して使用することをおすすめします。
written by 空リュウ
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