【充電式電池】ダイソー充電池「ReVOLTES」を他社充電池と比較

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100均充電式電池チャージャー-2017ダイソー

ダイソーで販売されている充電式ニッケル水素電池「ReVOLTES」(100円)。繰り返し使えるという点で経済的に感じる充電式電池が、100均で買えるということに思わず魅力を感じてしまいます。実際のところ、ダイソーの“充電池”は必要にして十分な性能を備え、コスパが良い商品なのか、他社製品と比較して考察してみました。

100均ダイソー充電池「ReVOLTES」を他社充電池と比較

知っているのと知らないのとでは、使い分けという点でも大きく違ってくるため、まずは電池の種別について確認してみます。

ふだんは聞きなれないワードですが、電池の種類には「一次電池」と「二次電池」があります。一次電池は使い切りタイプのものをいい、二次電池は充電して繰り返し使えるタイプを指します。

100均充電式電池チャージャー-2017ダイソー

古くから使われている使い切りのマンガン乾電池やアルカリ乾電池などは一次電池です。充電式の二次電池には、ニカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池があります。

ダイソーの充電池ReVOLTESはニッケル水素電池ですが、分類すると以下のようになります。

1.一次電池(使い切り)

  • マンガン乾電池・・・1.5V。小電力で長時間使用向き。使い続けると電圧が下がるが、休ませると電圧は回復する。用途:置き時計、リモコンなど。
  • アルカリ乾電池・・・1.5V。大きな電力を必要とする機器向き。マンガン乾電池の2倍以上長く使える。用途:ポータブルDVD、デジカメなど。

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2.二次電池(充電式)

  • ニカド(ニッケル・カドミウム)電池・・・1.2V。安定した電圧を供給し、500回程度の充電が可能。デメリットとして、放置による放電、継ぎ足し充電による充電容量の低下などがある。近年減少傾向。
  • ニッケル水素電池・・・1.2V。安定した電圧を供給。ニカド電池と同様のデメリットがあるものの、開発が進み欠点幅は縮小。ニカド電池の倍以上の充電容量がある。
  • リチウムイオン電池・・・3.6V。高い電圧を供給でき、500回以上の充電が可能。小型化、軽量化が進む。用途:ノートPC、携帯電話など。

ダイソー充電池「ReVOLTES」と他社充電池のコスパ比(単3形)

ダイソーの充電式ニッケル水素電池ReVOLTESのコスパはどれほどのものなのか、他社製品の充電池(単3形)と比較してみます。

まずはReVOLTESですが、単3形のパッケージには以下の表記があります。

電圧:1.2V
充電容量:1,300mAh
充電可能回数:約500回

同種の他社商品として、eneloop(Panasonic)、amazon basics(Amazon)、LADDA(IKEA)の単3形を比較検討してみます(1,000円超の大容量モデルは割愛)。

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いずれの数値もメーカーが掲示している数値です(2017年12月現在)。価格は税込。

LADDA500:399円(4本)/ 500mAh / 約1,500回使用可能
ReVOLTES
:432円(4本)/ 1,300mAh / 約500回使用可能
LADDA2450:799円(4本)/ 2,450mAh / 約500回使用可能
amazon basics:884円(4本)/ 1,900mAh / 約1,000回使用可能
eneloop(スタンダード):982円(4本)/ 1,900mAh / 約2,100回使用可能

ReVOLTES以外は4本セットの価格のため、単価にすると以下になります。

  • 単価
    LADDA500:99.8円
    ReVOLTES:108円
    LADDA2450:199.8円
    amazon basics:221円
    eneloop:245.5円

コスト面では、1本単価が最も安いのはLADDA500の99.8円。次いでReVOLTESの108円です。単価だけ見ると、eneloop(スタンダード)の245.5円はややコスト高に感じるかもしれません。

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次に、充電容量と使用可能回数についての対比です。ここでは単純な机上の計算として、「充電容量×使用可能回数」で強引に数値化してみます。必ずしも正確な数値ではないため、あくまで試算値(mAhはAhで試算)。

  • 1本あたりの生涯充電可能容量(仮称)
    eneloop
    :1.9Ah×2,100回=3,990Ah
    amazon basics:1.9Ah×1,000回=1,900Ah
    LADDA2450:2.45Ah×500回=1,225Ah
    LADDA500:0.5Ah×1,500回=750Ah
    ReVOLTES:1.3Ah×500回=650Ah

充電容量ではLADDA2450の2.45Ah(2,450mAh)が目を引き、使用可能回数で群を抜いているのがeneloop(スタンダード)の約2,100回です。次いでLADDA500の約1,500回ですが、充電容量が0.5Ah(500mAh)しかないので、これはマイナス査定の対象でしょうか。

コスパを対比するため、さらに強引に、上記数値を単価で割ってみます。

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  • 1円あたりの生涯充電可能容量(仮称)
    eneloop
    :3,990Ah÷245.5円=16.3Ah
    amazon basics:1,900Ah÷221円=8.6Ah
    LADDA500:750Ah÷99.8円=7.5Ah
    LADDA2450:1,225Ah÷199.8円=6.1Ah
    ReVOLTES:650Ah÷108円=6.0Ah

もし仮にこの数値を鵜呑みにするならば、コスパが良いのはダントツでeneloop(スタンダード)ということになります。amazon basicsの約2倍の数値です。どこまでを誤差とみるかにもよりますが、eneloop(スタンダード)以外は費用対効果で大差がなく使えるということになるのでしょうか。とすれば、もっとも数値の低いダイソー充電池ReVOLTESも、4本432円という価格は、安価で手にしやすいとみてもいいのかもしれません。

ニッケル水素電池ReVOLTESの充電器は?

繰り返し使えて便利な充電池ですが、ダイソーでは、ニッケル水素電池ReVOLTESの充電器「Ni-MH専用充電器」も販売されています(100円)。

パッケージには以下の表記があります。

入力電源:AC100V 50/60HZ
出力:DC1.4V 135mA
外形寸法:約45×95×35mm
質量:約104g
使用温度範囲:0~40℃
目安充電時間:単3形 1300mA 約11.5時間、単4形 750mA 約6.5時間
使用可能回数:約500回

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135mA出力なので、単3形 1300mAの容量をフル充電するには約11.5時間必要というのは妥当な数値。100円充電器に対して、これを長すぎるとみるか、そんなものだろうとみるかで評価は変わってくるでしょう。

注意点としては、充電開始時に赤いランプが点灯するものの、充電が完了しても消灯しないという仕様。過充電防止機能はありませんが、135mAという出力しかないため、おそらく11.5時間を超過しても早々に過充電になることはないでしょう。もし過充電が気になるのであれば、(過充電による)充電容量の低下防止も考慮して、11.5時間が経過する前に充電をやめても良いと思います。

written by 空リュウ

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