【革財布】サドルプルアップ(ナチュラル)をエイジング

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革財布-サドルプルアップ-エイジング

誰しも一度は持ってみたいと思う革製の財布。憧れはあるものの、どの革を選べばいいか分からないという人も多いはずです。

せっかく革製品を買うのであればエイジングも楽しみたい──、そう思うのもまた自然な流れ。

以下はベルギー牛革「サドルプルアップ」の長財布を約8年使用して実感した事とその備忘録。

堅牢な牛革サドルプルアップ「ナチュラル」をエイジング

本製品はベルギーの名タンナー・マシュア社によって“植物タンニンなめし”を施されたベルギー牛革「サドルプルアップ」の長財布です。

サドルプルアップという名称は、もともと馬具(サドル=馬の鞍)に使用されていたことに由来し、皮革を折り曲げたり引っ張ったりすることでオイルが繊維内を移動して表面の色が変わるという特色があります(プルアップ効果)。

部位は牛革の中でも平均的に厚めの成牛の肩。手に取ればその重厚感は一目瞭然ですが、とても堅牢に仕上げられています。

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サドルプルアップ「ナチュラル」皮革とは

革財布-サドルプルアップ-エイジング

マシュア社のサドルプルアップ「ナチュラル」は、見るからにそれらしい色味を醸し出している皮革です。

最初に見たときのイメージは“白”。実際はベージュに近い色味ですが、それぐらい透明感のある色に映ります。

この色味を選んだ理由は、エイジングの成果がもっとも顕著に表れるから。革財布を持ちたいという願望より、エイジングを試してみたいという好奇心が先に立っていたのが率直な気持ちです。

ナチュラル皮革は日焼けによって“あめ色(琥珀色)”に変化し、使い込むほど個体特有の経年変化が楽しめるという妙味のある素材です。一方で、傷つきやすく水に弱いというのが難点。ただ、その難点も個体特有の“味”として表れる要因でもあるので、一概にデメリットというわけでもありません。

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サドルプルアップ「ナチュラル」の経年変化は──

革財布-サドルプルアップ-エイジング

本製品を購入してまず最初にしたことは革の“日焼け”。ナチュラル素材を選んだ多くの人がまずはチャレンジする作業です。

かといって日焼けは必須作業ではありません。ナチュラルの素材そのものを楽しみたいという人は日焼けをさせる必要はないでしょう。

2~3週間ほど一日数時間日焼けさせた結果、相応の“あめ色”に変化。並行して普段使いの財布としてもデビューさせ、経年による使い込み感が徐々に蓄積されていきました。

購入当初は傷、雨による染みに留意し、かなり丁寧に使っていたこともあり、2~3年経過時がもっともきれいな色味だったと記憶しています。

特に水滴の染みが痕に残って目立つため、雨の日はとりわけ細心の注意を払っていましたが、完全に防ぐことは至難。いつの日か諦めに変わり、水滴が付こうが傷が入ろうが気にしなくなった結果が約8年経過した画像の状態です。

どう感じるかは人によって異なりますが、あるとき知人が「いい革だね」といってくれ、その知人もそれを機に同種の革財布に買い替えていたので、客観的に見るとそれなりの風味が出ていたのかもしれません。

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エイジングのためのメンテナンス

革財布-サドルプルアップ-エイジング

サドルプルアップの本製品にはもともとオイルが多く塗り込まれているため、クリーム等は使用する必要がないとメーカーサイドはコメントしています。普段使いの中で手のひらから付着する油分で十分補えるとのこと。

留意するとすれば、水滴が付いたときに出来るだけ早く拭き取ること。そして陰干しによって自然乾燥させることです。

この水滴による染みですが、雨などの水分だけでなく、ヒップポケットに長時間入れることによって付着する汗染みもマダラとして痕に残ります。特に男性はうっかりやりがち。ポケットに入れるなら前ポケットか、または上着のポケット。最良はバッグに入れて持ち運ぶ方法でしょう。

ブライドル系の皮革に興味を抱きつつも、もうここまできたらこの先5年、10年さらに使い込んでみようか、などと思案中。8年経過した現在でもサドルプルアップの堅牢さは未だ健在です。傷と染みを除けば購入時と何ら遜色ない耐久性を維持しているのもこの素材の魅力の一つです。

written by 空リュウ

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