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以前から改善の必要があったPageSpeed Insightsの分析結果。さくらインターネットから高速化対応レンタルサーバ(PHPモジュールモード版)のリリース案内が届いたので、契約更新を機にサーバの移行を実行しました。
独自ドメイン(soraryu.com)で運用しているので、ドメイン移行やSSL解除(再設定)の作業も含めて「さくらインターネット旧レンタルサーバ」から「さくらインターネット高速化対応レンタルサーバ」へ引っ越し。
以下は作業備忘録です。
WordPress(独自ドメイン)をさくら高速化対応レンタルサーバに移行
Speed Updateが導入されたことによって、ページ表示速度が検索ランキング要素の対象となっています。極端に表示速度が遅い場合のみ影響を受けるようですが、とはいえ今後はこの項目もメンテナンスが必要。
まずは結果から。移行前と移行後のスクリーンショット。
(注)2018年11月、分析エンジンにLighthouseが採用され、それ以降は検証結果が下記とは異なります。
移行前(旧レンタルサーバ)のPageSpeed Insights分析結果
移行後(高速化対応レンタルサーバ)のPageSpeed Insights分析結果
PC約25%上昇、モバイル約50%上昇
PCは25%程度の上昇ではあるものの、モバイルは倍の上昇値。これは移行して良かったと思える結果。
以下は作業手順。
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(1)さくらインターネット「高速化対応レンタルサーバ」を申し込み
・移行先の「高速化対応レンタルサーバ」を新規申し込み
まずは、さくらインターネットWebサイトから、(移行先の)高速化対応レンタルサーバを申し込み(初期ドメイン「http://*****.sakura.ne.jp/」は既存と同じものは申し込めないので、任意の新規文字列)。
2週間は無料期間のため、申し込み後の管理画面(会員ページ)では「申込中」の表記。
申し込み完了後、管理画面から「クイックインストール」でWordPressをインストール。
(2)プラグイン「All-in-One WP Migration」を使ってデータをエクスポート
・プラグイン「SAKURA RS WP SSL」を停止
・移行元(旧レンタルサーバ)の最新データ一式をエクスポート
試行錯誤した結果、プラグイン「All-in-One WP Migration※」を使ってデータ移行する方法がベターと判断。その名のとおり、データベースを含めて一式を移行可(バックアップツールとしても併用可)。
All-in-One WP Migrationをインストール(有効化)後、エクスポート前に、プラグイン「SAKURA RS WP SSL」を停止(停止せずエクスポートした場合、インポート時エラー発生の報告あり)。停止後、移行元(旧レンタルサーバ)の最新データ一式をエクスポート。
All-in-One WP Migration利用手順は、メニューの「エクスポート」→エクスポート先の「ファイル」を選択で、エクスポート開始。完了後、ダウンロード。
※無料版でインポートできるのはデータ容量512MBまで。容量を抑える場合は、エクスポート時「高度なオプション」→「メディアライブラリをエクスポートしない」にチェック。メディアファイルは別途FTP等でローカルにダウンロード(保存)し、手動で移行先の wp-content/uploads 配下にアップロード。
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(3)プラグイン「All-in-One WP Migration」を使ってデータをインポート
・最新データ一式を移行先(高速化対応レンタルサーバ)にインポート
・WordPress管理画面でパーマリンクを2回設定
移行元(旧レンタルサーバ)からエクスポートした最新データ一式を、移行先(高速化対応レンタルサーバ)にインポート。
インポート完了後、「Permalinks Settings」→移行元※(旧レンタルサーバ)のWordPress管理画面にログイン→パーマリンク設定「変更を保存」→パーマリンク設定「変更を保存」(計2回)を実行。
※データをインポートする前にドメインを移行した場合は、ドメイン浸透後、移行先(高速化対応レンタルサーバ)のWordPress管理画面にログイン→パーマリンク設定「変更を保存」(計2回)。
(4)旧レンタルサーバからドメインを削除(SSL設定解除含む)
・(旧レンタルサーバの)SSLを設定解除後、ドメイン削除
・2時間経過後、移行先(高速化対応レンタルサーバ)にドメイン設定
ドメイン削除(移行)にあたり、旧レンタルサーバ管理画面からSSLを設定解除(SSL設定状態でドメイン削除は不可)。
SSL設定解除は、旧レンタルサーバ管理画面「ドメイン/SSL設定」→(該当ドメインの)「変更」→「共有SSL、SNI SSLを利用しない」にチェック→「送信」。SSL設定解除後、「ドメイン/SSL設定」→(該当ドメインを)「削除」。
ドメインを削除したあと、“2時間経過※”後、移行先(高速化対応レンタルサーバ)にドメイン設定。
※2時間経過せず設定した場合、ドメインがロックされてサポート対応案件になり、Not Foundのまま数日経過したという報告あり(2時間以内でも設定できたという報告も)。
(5)(2時間経過後)高速化対応レンタルサーバにドメインを設定
・(高速化対応レンタルサーバ管理画面の)該当項目からドメインを追加(送信)
・(管理画面内)データベースの各項目とwp-config.phpの記述を照合
2時間が経過したあと、高速化対応レンタルサーバに該当ドメインを追加※。
※当該ドメイン(soraryu.com)はさくらインターネットで取得したドメインのため、比較的浸透が早かった感。
移行データ(wp-config.php)内記述を、移行先(高速化対応レンタルサーバ)データベースの情報に書き換え。
「(高速化対応レンタルサーバ管理画面内)データベース設定」→データベース一覧の各項目(データベースサーバ[ホスト]名/データベースユーザ名/接続パスワード/データベース名)と、wp/ 配下にある wp-config.php 内の記述を照合(異なっている場合は、管理画面内データベースの記述に書き換えてアップロード)。
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(6)SSL設定、プラグイン「SAKURA RS WP SSL」設定
・ドメイン浸透後、SSLを設定
・SSL設定後、プラグイン「SAKURA RS WP SSL」を設定
ドメインの浸透を確認できたら管理画面からSSLを設定。「ドメイン/SSL設定」→(該当ドメインの)証明書「登録」→「無料SSLの設定へ進む」→「無料SSLを設定する」。
さくらインターネットよりSSL設定完了のメールが届いたあと、プラグイン「SAKURA RS WP SSL」を設定。WordPress管理画面より「SAKURA RS WP SSLを有効化」→「設定」→「SAKURA RS WP SSL」→「共有SSLを設定している~」「SNI SSL/共有SSL」「実際にSSLを利用して~」にチェック→「SSL化を実行する」。
設定完了後、Webサイトで動作チェック。問題が発生していなければ作業は以上。
トラブルシューティング
以下は不具合発生時に試みたトラブルシューティング。
・移行先でインポート後エラー発生
2つのドメイン(およびデータ)を同時に移行したが、一方は問題なく一方はエラーが出たため、移行先(高速化対応レンタルサーバ)でドメイン浸透後、再度All-in-One WP Migrationでデータ一式をインポート。これによりエラー解消。
・TOPページ以外Not Found
.htaccess内の記述を以下に変更することで解消(3行目、7行目)。
1│ <IfModule mod_rewrite.c>
2│ RewriteEngine On
3│ RewriteBase /
4│ RewriteRule ^index\.php$ – [L]
5│ RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
6│ RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
7│ RewriteRule . /index.php [L]
8│ </IfModule>
・「Service Unavailable」エラー
All-in-One WP Migrationで2回バックアップファイルを生成した直後、Service Unavailable(503)エラーが発生。All-in-One WP Migrationのアクセス転送量が原因か。以下の作業手順で即時解消。
さくら管理画面ログイン→「リソース情報」→リソースブースト「有効にする※」
※有効期間は3日(2日後の24時まで)。次回使用可能日は14日後。
written by 空リュウ
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