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【バッシュ】アシックス「ゲルバースト21」の私見・評価

ゲルバースト21-アシックス-クッション-グリップ

初代モデル(1997年)が発売されてから実に20年が経過し、2017年モデルが21作目というアシックスの人気シリーズ「ゲルバースト」。

2017年4月、デザインを一新し、スタイリッシュなバッシュとして「ゲルバースト21」が発売されています。

洗練された仕上がり「ゲルバースト21」

ゲルバースト21のデザインを最初見たときに思ったことは、「何となくアシックスぽくないな」という良い意味での印象でした。率直にいうと、「意外とカッコイイ」という評価です。

個人的には、「アシックスのバッシュといえばジャパンL」という感覚で、長きに渡ってジャパンLを愛用してきました。しかし、そのジャパンLが2017年4月でついに生産終了。

使用しているジャパンLが寿命というタイミングだったこともあり、いろいろ思案した結果、時流には逆らわない選択をしました。

つまり、最新の技術を装備しているゲルバースト21を購入しようという判断です。長期間ジャパンL以外のバッシュには見向きもしなかったので、個人的には思い切った判断をしたと思っています。

秀逸なグリップのアウターソール

ゲルバースト21-アシックス-クッション-グリップ

ゲルバースト21を履いて2ヶ月が経過しましたが、ソールのグリップ力はかなり秀逸だと感じました。

ジャパンLのグリップ力もかなり優れていましたが、グリップ力についてはゲルバースト21も申し分なく、ラバー(ゴム)の性能は“The asics”を感じられるクオリティです。

いくつかのコートで試しましたが、滑る感覚は一度も受けていません。というよりもむしろ、“止まる”という印象です。やはり最新の技術はモノが違うというところでしょうか。

メーカーがドライブ力を売りにしているところからも、横の動きに強い構造になっているようです。

かかと部にエクストラヒールカウンターを搭載。内側より外側を高くした形状により、ドライブ動作時のシューズ外側への倒れ込みを抑制。
~メーカー商品紹介より~

足の負担を軽減するクッション性

ゲルバースト21-アシックス-クッション-グリップ

衝撃緩衝材GELをミッドソールに、SpEVAをかかと部分に内臓。

ゲルバースト21を履いて最初に感じたのが、この優れたクッション性です。一歩踏み出すたびに、地面と反発して浮き上がるような感覚を覚えます。

その反発が次の一歩への原動力になっているかのような感覚。おそらく推進力のもとになっているはずのこのクッション性に、まずは衝撃を受けました。

クッション性の弱いバッシュを履いている人がゲルバースト21へチェンジした場合、練習や試合を終えたあとなど、足の裏の疲れがかなり軽減されていることに気づくはずです。

足首以下をサポートするアッパー

ゲルバースト21のアッパーは合成樹脂製で、内部に柔軟な素材が使用されています。

網目状に凹凸のある仕様が強度を支え、見た目にもクールなデザインになっています。個人的にはこのアッパーの仕上がりが気に入っています。

見た感じは堅そうな印象を受けますが、履いて紐をぐっと縛ると、素材の意外な柔軟性に気づくはずです。足首以下が、がっちりサポートされている感覚です。

ゲルバースト21を履いて紐を縛ったとき、いつか聞いたショップ店員の言葉が脳裏によみがえってきました。

「海外のプレイヤーは足をガチガチにサポートしてくれるバッシュを望む傾向が強いんです。なので、日本人がジャパンLに対して求めるような、アッパーの革を足になじませるという感覚は理解しがたいみたいです。悲しいけど、時代の流れというやつですかね」

  • 私見による性能比
項目JapanLGB21短評
グリップGB21のラバーは安定してグリップが効く
クッションGB21のクッショニングは秀逸
重量GB21(約390g)の方が明らかに軽い
アッパー強度という点で合成樹脂のGB21は優秀
吸い付き感JapanLのフロアへの吸い付き感は圧倒的
フィット感JapanLの本革は足になじむ感覚が秀逸
サポート感最新技術で足を保護するGB21に安心感

written by 空リュウ

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【バッシュ】「ジャパンL」2017年4月末で生産(製造)終了に

ファブレ-ジャパンL-バッシュ-2017年製造中止

悲報!アシックス「ジャパンL」が2017年4月で生産(製造)終了に

1982年の発売以来、35年もの長きにわたって人気を博したアシックス・ファブレ「ジャパンL」が、2017年4月をもって生産(製造)終了になるとのことです。

抜群のグリップ力と、本皮(天然皮革)特有の足なじみのいいフィット感で名高いジャパンL。愛用し続けてきただけに大きなショックを受けました。

また、ソールの交換も同様にサポートされなくなるとのこと。あまりに悲しすぎるメーカー判断です。真偽についてメーカーに問い合わせたところ、以下のスケジュールで終了するとの回答がありました。

  • 2017年2月末:ソール交換サポート終了
  • 2017年4月末:「ジャパンL」生産(製造)終了

以下はジャパンLのソール交換、生産終了について、メーカーからの回答(原文)です。

日頃から当社商品をご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。

『ファブレジャパンL(品番:TBF707)』のソール交換修理に関しましてですが、あいにく当社直接の修理対応というのは行っておらず、あくまでも販売店を通してお申し出をいただいており、2月末までの店頭受付を最終とさせていただいております。

また、今後は4月末の生産分をもちまして全て終了の予定となっておりますが、既にご注文分が一杯で出荷店は決まっているという状況でございます。

なお、ソール交換修理を受けている取扱店は限られます事ご了承いただきますようお願い申し上げます。

残念なご案内となりました事、心苦しい限りですが、長年のご愛顧に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

参考まで、メーカーWebサイトでは、ジャパンLの商品ページに以下の表示が掲載されています。

申し訳ございませんがファブレ®ジャパンLはオンライン販売を終了致しました。

新たなジャパンLの投入を願って

ファブレ-ジャパンL-バッシュ-生産(製造)終了

昨今のスタイリッシュなバッシュのアッパーは、ほとんどが合成樹脂で製造されています。足ががっちりサポートされている感じはするのですが、ジャパンL特有の本皮の足なじみ感とは別物です。

クッション性も最新バッシュには劣ります。しかし、ジャパンLのグリップ力は、何ものにも変えがたい秀逸なコートへの吸いつき感があります。総合すると、決して抜き出た評価にはならないかもしれませんが、ジャパンLのもつグリップ力を体感した者にとっては別格です。

生産(製造)終了は悲しい判断ですが、いつか、このグリップ力を備えた“NEWジャパンL”が発売される日が来ることを願うばかりです。

written by 空リュウ

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【バッシュ】アシックス「ジャパンL」グリップ抜群のロングセラー

ファブレ-ジャパンL-バッシュ-グリップ

スタイリッシュなデザインのバッシュが人気の昨今、レトロ感漂う逸品アシックス・ファブレ「ジャパンL」。

このバッシュのグリップに衝撃を受けてから、かれこれ10年以上愛用し、5足以上履きつぶしたリピーターです。

パフォーマンスの向上を約束してくれる「ジャパンL」

1982年に発売されて以降、今もなお一定の人気を保ち続け、売れ筋ランキング上位にも名を連ねているジャパンL。

ジャパンLの特長は、何といっても抜群のグリップにあります。フロアをしっかりキャッチし、吸いついているような感覚さえ受けます。

当時、ジャパンLに変える前は、ナイキやリーボックを履いていましたが、グリップ力がまったく違いました。どれぐらい違うんだと聞かれたときに、比喩的に、「ジャパンLに変えてクイックネスが1.5倍増したような感覚」と伝えてきました。特に、一歩目や切り替えしのときにそれを実感できます。パフォーマンスの向上を約束してくれるグリップ力があることは間違いありません。

ファブレ-ジャパンL-バッシュ-グリップ

昨今では珍しいことですが、ジャパンLのアッパーは本革です。同系でポイントゲッターも本革をアッパーに使用していますが、ポイントゲッターはカンガルー革で、ジャパンLは牛革です。

足馴染みはカンガルー革のほうが早いかもしれませんが、牛革は耐久性に優れています。よほど雑に扱わない限り、ジャパンLは他のバッシュより長持ちするはずです。

一方、ジャパンLが最新のバッシュに劣る点は、クッション性と重量でしょうか。アシックスの場合、ゲルバーストなどに衝撃緩衝材GELが搭載されていて、クッション性に優れています。

また、同様に、ゲルバーストなどに比べると重いといわれています。クッション性が劣る点は認識していますが、個人的には、重量はほとんど気になりません。

クッション性については、インソールを市販の「ファブレ中敷α」などに変えれば、いくらか増すと思います。

価格、デザインが変わらずとも「ジャパンL」リピーターに

ファブレ-ジャパンL-バッシュ-グリップ

価格も落ちませんし、デザインも変更がありません。デザインについては、無骨とも思えるシンプルなデザインですが、かえってそこがカッコ良く見えたりします。

そして、ソールの天然ゴムは、アシックス独自の高い技術力の産物です。これが30年以上もの長い間、プレーヤーから支持され続けている礎でもあります。“特許申請せずブラックボックス化させた”という逸話もありますが、ソールの技術は、どのメーカーも外には漏らさない最後の砦なのだろうと察します。

発売後、モデルチェンジなく現在に至っているジャパンLですが、一世を風靡した時代もありました。2000年以降には、サイドのラインが限定カラーになったバージョンも発売されるなど、ジャパンLリピーターにかなりの人気を博しました。古い例になりますが、スラムダンクの三井が履いているのはジャパンL(白/赤)、というのは有名な話です。

おそらく、この先も仕様の改良はないのだろうと思っていますが、ジャパンLのグリップ力とフィット感にはまだまだ頼っていくことになりそうです。

written by 空リュウ

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