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エンターテインメント性に長けたプロットで、極致の臨場感を演出する「高野和明」作品。圧倒的な筆力で状景を描写し、疾走感のある展開で一気に駆け抜けていく感があります。
取材と構想に重きを置いている作家らしく、作品数自体は決して多くありませんが、各作品の完成度は高いものばかりです。間違いなく、多くは存在しないストーリーテラーのうちの一人。
その中から一読の価値がある3作品をピックアップしてみました。
極致の臨場感!「高野和明」作品おすすめ3選
以下の作品は「江戸川乱歩賞」受賞作、「このミステリーがすごい!」1位など、著名なタイトルを獲得した名作です。
あらかじめ書評などを読み漁ったりせず、とにかく一度自分の目で確かめてみることをおすすめします。
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1. ジェノサイド(上)(下)
2011年刊行。
2011年「山田風太郎賞」受賞。2011年「週刊文春ミステリーベスト10」1位、2012年「このミステリーがすごい!」1位。
異国の地で極秘任務を受けた傭兵、アメリカ合衆国政府首脳、日本在住の薬学生という、まったく異なる三者それぞれの視点で展開される壮大なSF。
三者が目指すもの、交錯する共通の目標がいったい何なのか。
一気読み必至の大作。必読の一冊です。
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2. グレイヴディッガー
2002年刊行。
都内で頻発する猟奇殺人を背景に、追われる者の視点で逃走ルートを切り開いていく、スリル&エンターテインメント作品。
文字通り“疾走感”に長けた傑作です。
悪党気質ながらドナー登録者でもある八神を追う謎の一派と猟奇殺人を追う警察。
二者に挟まれた八神がある使命を果たすため、大捕り物を演じます。
クライマックスの臨場感溢れる描写は、映像として記憶されるはずです。
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3. 13階段
2001年刊行。著者デビュー作。
2001年「江戸川乱歩賞」受賞。2003年映画化(主演・反町隆史)。
前科があり仮釈放中の青年・三上と刑務官・南郷が、過去に起こった殺人事件の調査を行う長編ミステリ。
プロットが秀逸であることは言うまでもなく、登場人物の背景、微細な心理描写など、デビュー作とは思えない圧倒的な筆力を味わえる名作です。
高野作品の中でも外せない逸品。必読です。
written by 空リュウ
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