【連続ドラマW】「コールドケース~真実の扉~」を観た私見・感想

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WOWOW-連ドラW-コールドケース-感想

WOWOW連続ドラマW「コールドケース~真実の扉~」(2016年、主演・吉田羊)は、ワーナー・ブラザースから版権を獲得し、“日本版コールドケース”としてリメイクされた作品です。全10話のストーリーは、WB製作のオリジナルを踏襲した内容で製作されています。

神奈川県警捜査一課の警部中隊長・石川百合を演じる吉田羊は、本作が連ドラ初主演ということで耳目を集めました。

解き明かされる未解決事件「コールドケース」

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日本版コールドケースの舞台は神奈川県警捜査一課が管轄するエリア。みなとみらい周辺のロケーションも時おり登場します。

石川百合役・吉田羊の脇を固めるキャストに、部下・高木信次郎役の永山絢斗、同僚・立川大輔役の滝藤賢一、同じく金子徹役の光石研、そしてチームをまとめるボス(警視)役に三浦友和という個性的な顔ぶれ。

10話から成るシーズン1は、基本的に1話完結の脚本で構成されています。

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コールドケースが映し出す過去

オリジナル版をベースとしている各エピソードは、異なる題材を厳選してリメイクされています。カルト教団、冤罪、猟奇的殺人、虐待など、何十年も未解決のまま時間が経過している事件。

そして、百合を含め、各エピソードで登場する人物は、それぞれ人にはいえない過去を抱えています。とりわけ、最終話で赤松(ユースケ・サンタマリア)と百合が対峙し、緊迫したシーンで明かされる双方の過去は印象深く残ります。

ユースケ・サンタマリアが演じるサイコなキャラクターの設定は、もはや常套ともいえるハマり感。欲を言えば、もう少し人物設定に色をつけて欲しいところ。

コールドケースを解決するチームの色

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各エピソードのストーリーは、それぞれのエピソードごとに主役を立てるのではなく、あくまでチーム・コールドケースとして解決していくという設定で描かれています。

主演・吉田羊を含め、ほかの出演者たちが一様に「やりやすいメンバーで楽しい現場だった」と語っているように、チームの雰囲気がそのままスクリーンに反映されているように感じます。

ただ、それぞれの人物設定がなされてはいるものの、キャラクターとしてのインパクトにやや欠けている印象。刑事というよりはビジネスマンという雰囲気ですが、同時にそのぶん、5人の中では立川大輔を演じる滝藤賢一だけが、キャラが立ちすぎている感も。

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日本版コールドケースの立ち位置

他の作品でもいえることですが、原作小説からの映像化や海外版のリメイクの場合、オリジナルのクオリティが高ければ高いほど注文がつきがち。WB製作のオリジナルを見ていない者からすると、日本版は日本版で無難に仕上がっているように感じます。ただ、面白いかどうかと問われるとYESでもNOでもないというのが正直なところ。

また、オリジナルが各エピソードごとにその時代の楽曲を採用しているのであれば、日本版では日本の楽曲を採用したほうが馴染むのでは。シーズン2で改良があるのかどうか。

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残念だったのは、連続ドラマWフリークからすると6話完結というパッケージで見慣れているため、1話完結は展開が忙しすぎて、ところどころ描写がチープで雑になっている感覚を受けました。

実現されないだろうとは思いつつ、2話完結や3話完結のエピソードで継続したほうが、日本版コールドケースのクオリティも上がり、シーズン3へとつながるのではと想像します。

written by 空リュウ


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