【バッシュ】「ジャパンL」2017年4月末で生産(製造)終了に

ファブレ-ジャパンL-バッシュ-2017年製造中止

悲報!アシックス「ジャパンL」が2017年4月で生産(製造)終了に

1982年の発売以来、35年もの長きにわたって人気を博したアシックス・ファブレ「ジャパンL」が、2017年4月をもって生産(製造)終了になるとのことです。

抜群のグリップ力と、本皮(天然皮革)特有の足なじみのいいフィット感で名高いジャパンL。愛用し続けてきただけに大きなショックを受けました。

また、ソールの交換も同様にサポートされなくなるとのこと。あまりに悲しすぎるメーカー判断です。真偽についてメーカーに問い合わせたところ、以下のスケジュールで終了するとの回答がありました。

  • 2017年2月末:ソール交換サポート終了
  • 2017年4月末:「ジャパンL」生産(製造)終了

以下はジャパンLのソール交換、生産終了について、メーカーからの回答(原文)です。

日頃から当社商品をご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。

『ファブレジャパンL(品番:TBF707)』のソール交換修理に関しましてですが、あいにく当社直接の修理対応というのは行っておらず、あくまでも販売店を通してお申し出をいただいており、2月末までの店頭受付を最終とさせていただいております。

また、今後は4月末の生産分をもちまして全て終了の予定となっておりますが、既にご注文分が一杯で出荷店は決まっているという状況でございます。

なお、ソール交換修理を受けている取扱店は限られます事ご了承いただきますようお願い申し上げます。

残念なご案内となりました事、心苦しい限りですが、長年のご愛顧に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

参考まで、メーカーWebサイトでは、ジャパンLの商品ページに以下の表示が掲載されています。

申し訳ございませんがファブレ®ジャパンLはオンライン販売を終了致しました。

新たなジャパンLの投入を願って

ファブレ-ジャパンL-バッシュ-生産(製造)終了

昨今のスタイリッシュなバッシュのアッパーは、ほとんどが合成樹脂で製造されています。足ががっちりサポートされている感じはするのですが、ジャパンL特有の本皮の足なじみ感とは別物です。

クッション性も最新バッシュには劣ります。しかし、ジャパンLのグリップ力は、何ものにも変えがたい秀逸なコートへの吸いつき感があります。総合すると、決して抜き出た評価にはならないかもしれませんが、ジャパンLのもつグリップ力を体感した者にとっては別格です。

生産(製造)終了は悲しい判断ですが、いつか、このグリップ力を備えた“NEWジャパンL”が発売される日が来ることを願うばかりです。

written by 空リュウ

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【Huluオリジナルドラマ】「フジコ」を観た私見・感想

映画-フジコ-尾野真千子-感想

Huluオリジナルドラマ「フジコ」(2015年、主演・尾野真千子)は、イヤミスの書き手として名高い真梨幸子のベストセラー小説「殺人鬼フジコの衝動」の映像化作品ということで注目されました。原作・真梨幸子の映像化作品としては、同年に放送されたドラマ「5人のジュンコ」もイヤミス作品として知られています。

※「読後、イヤな気持ちになるミステリ」の略称・俗語。

原作では15人もの人間を殺害したとされる残虐なフジコですが、その役に尾野真千子が起用されたことでも耳目が集まりました。台本を読んだ尾野真千子は、「話を断ろうかと悩んだ」と語っています。そして、「撮影中も最後まで不安だった」とも。衝撃的なシーンが多いことからも、映像化不可能といわれた本作に挑むにあたり、相当な覚悟が必要だったのだろうと察します。

映画-フジコ-尾野真千子-感想

ストーリーとしては、出版社の記者・高峰美智子(谷村美月)が、獄中のフジコに取材をする中で、隠された過去をひも解いていくことによって展開していきます。フジコの半生を回顧し、幼少期から各時代のシーンを間に挟んできますが、どのシーンも胸をえぐられるようなディープな演出が続きます。

個人的には、それらのイメージとシンクロしていたのが、エンディングで流れる主題歌「シンデレラ」(斉藤和義)。斉藤和義ならではの独特な旋律と悲哀な歌詞が相乗して、本作の世界観を創り上げているように感じました。

 母親の幻影が尾を引き、フジコは──

そもそもの引き金になっているのは、フジコが自ら体験した幼少期の事件にあります。一家惨殺事件──。その家族の唯一の生き残りがフジコです。

わたしはお母さんのようにはならない

幼少期の事件がトラウマになり、フジコは心の中に現れる母親の幻影に苦しみ続けます。このトラウマが殺人鬼フジコを形成させたのか、もしくは潜在的な性質を覚醒させたのか、またはそのどちらもなのか──、フジコという人間が残忍な資質の持ち主かどうかを観る者に問いかけてきます。

幸せが何かを追い求め──

映画-フジコ-尾野真千子-感想

フジコの根底にあるのは、幸せへの渇望です。そして、信じることができない愛への絶望感。

衝動でいとも簡単に殺人へと走ってしまう性質は、もはやどうにもならない生まれもった資質ではないかと思える描写が続きます。幼少期から学生時代、そして成人し、二人の娘をもつ母へ──。

劇中でフジコが口ずさむ「夢見るシャンソン人形」が聴覚効果となって、より一層暗い淵へ感情を引き込みます。

そんなフジコを最初は異質なものとして敬遠する美智子でしたが、取材を進めていくにつれて、フジコの心の深淵に徐々に歩み寄っていきます。一方、心の中に踏み込まれることを嫌うフジコですが、取材を通して美智子の人間性に少しずつふれていき、それによって過去の記憶が蘇り、記憶の中の幻影に苦しめられることになります。

これが真相に近づくきっかけになるのですが、ラストに近づくにつれ伏線がひとつずつ回収されていき、ミステリでしか味わうことのできない、戦慄が走るような衝撃を覚えます。

真梨幸子著「インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実」は、本作「フジコ」の原作である真梨幸子著「殺人鬼フジコの衝動」の続編小説です。映像化不可能といわれた作品が映像化されてしまった今、続編の映像化にも期待が寄せられます。

関連記事-ドラマ-フジコ-感想関連記事:連続ドラマW「5人のジュンコ」を観た私見・感想

written by 空リュウ

【映画】「葛城事件」を観た私見・感想

映画-葛城事件-三浦友和-感想

過去に発生した凄惨な凶悪事件をイメージして制作したといわれる映画「葛城事件」(2016年、主演・三浦友和)。

2013年に舞台「葛城事件」が上演されており、本作は映画版としての作品(監督脚本・赤堀雅秋)です。舞台「葛城事件」は、ある無差別殺傷事件をモチーフにした作品だったようですが、映画版は“様々な事件を調べて複合化した”と監督は語っています。

鑑賞前に前評判や寸評などを見聞きした範囲では、無差別殺傷事件に偏重があるストーリーを連想していましたが、映画版では事件よりもむしろ、家族の中で起こる事象にスポットが当てられているように感じました。

「葛城事件」に観る、どこにでもある家族に潜む心の亀裂

映画-葛城事件-三浦友和-感想

本作を鑑賞してまず感じたことのひとつが、登場人物(=キャスト)の構成に違和感がなく、ファーストインプレッションを受け入れられたことです。

主要な登場人物は5人ですが、それぞれの人物設定とキャストがシンクロし、導入部分で拒絶することなく入り込めました。作品を鑑賞するにあたって、これは重要なファクターだと改めて感じます。

とりわけ、一家の主である父・葛城清を演じる三浦友和の迫真の演技に惹きつけられます。個人的に好きな俳優ですが、今までに観た紳士的な役どころとは大きく異なり、独善的かつ抑圧的な父親を見事に演じています。全般的に清の独善的なシーンが続きますが、そんな中でも中華料理屋での1シーンはある意味見もの。

キャスティングについて強いていうならば、死刑廃止を訴える星野順子(田中麗奈)の存在でしょうか。本作を成立させる上では必要な人物設定なのかもしれませんが、個人的には、最後に埋められたピースのような感覚を受けました。

理想の家族像を追い求め、それに近づけようとするあまり、抑圧的に接してしまう父・清。その標的になってしまうのが、引きこもりの次男・稔(若葉竜也)であり、次男をかばう妻・伸子(南果歩)。そして、従順な資質から抑圧的な支配にあらがうことができない長男・保(新井浩文)。

抑圧されるということは自己主張ができず、鬱憤が蓄積されていくことにつながります。家族であれ組織であれ、いずれも同じことがいえますが、抑圧からの逃げ道や、ストレスのはけ口があるのか──。これは“均衡を保てるか”、“亀裂が生じて崩壊するか”の重要な分岐点です。

引き込まれるシーン構成

映画-葛城事件-三浦友和-感想

一般的に、回顧シーンなどを間にはさむ構成はよくありますが、本作では、シーンごとに現在と過去を何度も行ったり来たりします。開始から最後までを時系列では進行させていません。

これを否定的にみる意見も当然あると思いますが、この時系列の入れ替えが、頭から時系列で描写するよりもむしろ、展開に引き込まれる感覚を受けました。個人的には、技巧的であると感じます。

 記憶に残るあと味の悪さ

本作を観たあと確実に残るものは“あと味の悪さ”です。そして、感情は沈んでいくでしょう。

決して映像の中だけの話ではなく、いつ自分の身のまわりで起きてもおかしくないような題材でもあります。

マイナスに作用することがことごとく連鎖し、悪循環がここまでハマってしまうと、感情をえぐられます。そして、記憶にも深く刻まれます。

この感覚に陥った時点で、“本作を受け入れたことになるのだろう”と感じました。

written by 空リュウ

【ドラマ】「64(ロクヨン)」を観た私見・感想

64-ロクヨン-NHKテレビドラマ-感想

別の記事で映画「64(ロクヨン)」(2016年、主演・佐藤浩市)が豪華キャストで話題を呼んだことにふれましたが、映画公開の1年前(2015年)、NHKドラマ版「64(ロクヨン)」(主演・ピエール瀧)が全5話で放送されています。

本作は、昭和64年の7日間に起きた未解決事件(少女誘拐殺人事件)に起因する、多くの人間のその後の人生を描いた傑作ミステリ。

当時、原作・横山秀夫著「64(ロクヨン)」を映像化するにあたり、主演・ピエール瀧というキャスティングが注目されたようです。DVDには特典映像が収録されていますが、番宣でピエール瀧がNHKトーク番組に出演した際、「なんで自分にオファーがあったのか分からなかったが、三上役は昭和の顔を探していたといわれて妙に納得した」というコメントをしていました。第1話を撮り終えた直後の出演だったようですが、編集されたオンエア用の映像を見て、「本当に面白い作品に仕上がっています」とも。

疑念に駆られながらも貫き通す信念

64-ロクヨン-NHKテレビドラマ-感想

県警広報官の三上(ピエール瀧)は、警察の縦割り組織の中で板ばさみになりになりながらも、信念を貫く硬派。メンタル面でブレないタフさがあることを感じさせます。

三上を演じたピエール瀧は、「原作を読んで自分なりに三上という人物を想像して演じ、結果として、ほとんどのシーンで仏頂面が多かった」といっています。

また、原作の著者が元新聞記者であることからも、終始、広報官である三上を中心とする警察組織と、新聞記者の秋川(永山絢斗)を中心とするメディアとの軋轢が色濃く描かれています。警察組織の盾となり、メディアとの間で板ばさみになる三上の心情は痛いほどよく伝わってきます。

逃れられない64のしがらみとは──

64-ロクヨン-NHKテレビドラマ-感想

三上と同期で県警調査官の二渡(吉田栄作)も強い存在感を放っています。未解決事件に関連する捜査の中、いく先々で自分より先に動いている人物がいることを知れば、おそらく誰でも鼻につく存在に感じるでしょう。

競争が発生する組織には必ずといっていいほどライバルが存在しますが、客観的に見れば、三上と二渡が凌ぎを削ることで、組織力としては底上げされることになります。

ほかにも、直属の部下との信頼関係、家庭で抱える親子間の問題など、一見、事件とは無縁に思えるようなことも実は密接に絡み、緻密に構築されたプロットであることがうかがえます。

警察とメディアという、特殊な職種を題材としたストーリーですが、ふれられている“人間の内面”は、誰にでも存在し得る強さであり、弱さでもあります。時間を置いてまた見ると、また違った景色が見える作品なのかもしれません。固定観念をもたずに鑑賞できるのであれば、映画版と合わせて鑑賞しても良いと思います。

関連記事-ドラマ-64-ロクヨン-感想関連記事:映画「64」を観た私見・感想

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【映画】「64(ロクヨン)」を観た私見・感想

64-ロクヨン-映画-感想

豪華キャストで話題を呼んだ映画「64(ロクヨン)」(2016年、主演・佐藤浩市)。

本作は、原作・横山秀夫著「64(ロクヨン)」の映像化作品であり、昭和64年の7日間に起きた未解決事件(少女誘拐殺人事件)に起因する、多くの人間のその後の人生を描いた傑作ミステリ。前編と後編の2部作で完結しています。

原作・横山秀夫の作品を映像化したもので、以前、映画「クライマーズ・ハイ」(主演・堤真一)を鑑賞しましたが、現場の臨場感があり、横山秀夫作品の映像化は力作になることを実感しました。

本作もそういう心持ちで鑑賞することができるのではないかと思います。ただ、昭和の雰囲気と現実感のある演出のNHKドラマ版「64(ロクヨン)」(2015年、主演・ピエール瀧)とは異なり、本作はどこか非現実的で演出が華美なイメージを受けます。

信念と疑念の狭間で揺れ動く何か

64-ロクヨン-映画-感想

終始警察とメディアの軋轢が鮮明に描かれ、特に強硬的な記者・秋川(瑛太)が際立っているため、県警広報VS記者クラブの印象が強烈に残ります。

幹事社として諸々の情報開示を求める秋川と、警察組織内部の事情により隠蔽を余儀なくされる三上の駆け引きも見どころの一つ。

また、キャリア組の県警本部長(椎名桔平)、警務部長(滝藤賢一)の人物像がスパイスを効かせている点も、警察組織像を程よく印象づけています。

どの組織にも大なり小なりあることですが、縦割り組織の中で、三上のように組織を跨いで正義を貫けるかというと、現実的にはなかなかできません。組織の中で板ばさみになりながらも、上層部への疑念と、真実を追い求める信念の狭間で押しつぶされない三上には感服します。

64に始まり、64に終わる

64-ロクヨン-映画-感想

64に始まり64に終わる本作は、間違いなく大作です。ラストシーンが映画バージョンになっている点も、映像版のテコ入れとして認められるのではないでしょうか。

ミステリの中にも、事件の背景にある人間ドラマ、警察組織内部の縦社会、上司・部下・同期との人間関係、家庭で抱える親子間の問題など、それぞれがストーリーに密接に絡み、緻密に構築されたプロットであることがうかがえます。

受け取り方は人それぞれで、演出や脚本に賛否はあって然るべきですが、原作・横山秀夫の映像化作品は今後も鑑賞していきたいと感じます。

関連記事-64-ロクヨン-映画-感想関連記事:ドラマ「64」を観た私見・感想

written by 空リュウ

【連続ドラマW】「誤断」を観た私見・感想

WOWOW-連続ドラマW-誤断-感想

WOWOW連続ドラマW「誤断」(2015年、主演・玉山鉄二)は、原作・堂場瞬一の同名小説を映像化した作品です。

人は常に判断をすることで前に進んでいる

人は進むべき道を誤ることがあるのか。今いる自分は、歩むべき道程をたどってきたのか──。

大手製薬会社に勤める槙田(玉山鉄二)は、上司である安城(小林薫)の指示に従ううちに、自社が薬害事件に関与している可能性があることを知ります。安城の指示に不審を抱きつつも、槙田は幾多の判断を迫られます。どのタイミングで自分の信念を貫き、どの道を選ぶのか。

抱えている問題が、自分ひとりで解決できるキャパを超えていると気づいたとき、人はどうするのか。薬害の隠蔽、被害者家族との示談を指示された槙田は、問題を吐露する相手として、ある人物を選びます。

“誤断”を回避すべくその人物に助けを求めますが、悩み続ける槙田に予想外の展開が待ち受けています。

歩むべきではない道に足を踏み入れたと知ったとき

WOWOW-連続ドラマW-誤断-感想

自らの判断が誤断だったと気づき、取り返しのつかない重大なミスを犯していることを悟ったときに人はどうするのか。

犯したミスを告げるのか、または自力で挽回する方法を選ぶのか──。

槙田が足を踏み入れた道の未来が徐々にかたちとなって表れてきます。

本作は、製薬会社副社長の安城がさばいていく事案が中心となり、ストーリーが展開していきます。過去に起きた薬害事件の真相が明らかになったとき、槙田は安城が歩んだ足跡を知り、今自分が足を踏み入れている道を知ることになります。

信念を貫こうとする槙田の立場に自分を置き換えて観るのか、安城の歩んだ足跡に浸って観るのか、人それぞれの視点があるはずです。

個人的には、気づいたときには俯瞰で安城の立ち位置から話の流れを観ていました。何かを犠牲にしても歩まなければならない道があるとしたら、自分の場合はどんな道か。個々の判断でいろんな視点から鑑賞できる作品ではないでしょうか。

written by 空リュウ

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【音楽アプリ】スマホをコンポに接続して聴く方法は?

スマホ音楽アプリ-オーディオ-ミニコンポ-再生

長らく愛用してきたONKYOのミニコンポが、いよいよという時期にさしかかってきました。ある日とうとうCDを読み込まなくなり途方に暮れる・・。

いろいろ思案した結果、スピーカーの重低音の音域が捨てがたく、ONKYOコンポの延命を優先。CDの視聴はクリーナーで復活を試みる方法もあるものの、先々のことを視野に入れ、今回はスマホ(ポータブルオーディオ)とオーディオ(ミニコンポ)を接続する方法を選択。ラジオアプリも視聴できるので一石二鳥と捉えます。

スマホをコンポに接続して音楽アプリを聴く方法

以下は、スマホの音楽アプリを再生し、オーディオで聴くための設定方法です(所要時間5分程度)。

スマホ音楽アプリ-オーディオ(ミニコンポ)再生03

1.ステレオミニプラグケーブル(1m)のピンプラグ(白/赤)をアンプのLINE入力端子へ接続します。

スマホ音楽アプリ-オーディオ(ミニコンポ)再生01

2.もう一方のステレオミニプラグを、スマホなどのポータブルオーディオのLINE出力端子(イヤホン接続口)へ接続します。

スマホ音楽アプリ-オーディオ(ミニコンポ)再生02

3.アンプの電源を入れて、モードを「LINE」に切り替えます。その後、スマホで音楽アプリを再生します(オーディオのスピーカーから音楽が再生される)。

※iPodなどポータブルオーディオからも同様に再生可能です。

written by 空リュウ

【連続ドラマW】「5人のジュンコ」を観た私見・感想

WOWOW-連ドラW-5人のジュンコ-感想

WOWOW連続ドラマW「5人のジュンコ」(2015年、主演・松雪泰子)は、原作・真梨幸子の同名小説を映像化した作品です。

ドラマ-リバース-湊かなえ-藤原竜也-感想-第1話関連記事:【小説】真梨幸子「5人のジュンコ」エピソード0を考察

イヤミスの書き手として知られる同著者の作品で、「殺人鬼フジコの衝動」に続く映像化作品ということで話題になりました。

※「読後、イヤな気持ちになるミステリ」の略称・俗語。

全体の流れとしては、ジャーナリストである田辺絢子(松雪泰子)を中心に、登場する5人のジュンコそれぞれのパートでストーリーが展開されていく構成。5人のジュンコのうち、佐竹純子(小池栄子)が起こしたとされる事件は、実際に起きた首都圏連続不審死事件がモチーフになっているようです。

見えない何かでつながる「5人のジュンコ」

連続ドラマW-5人のジュンコ-感想

原作のテーマになっているバタフライ効果(エフェクト)は、「些細なことが後に大きな影響を及ぼすに至る連鎖的な相関」を描写しています。これが本作でいう「ジュンコ」という名。そして、ジュンコという名でつながるその相関はすべて負の連鎖です。

登場人物の「5人のジュンコ」は、人にはいえない闇を抱えている女性たち。その5人のジュンコの心の深淵へ切り込んでいく描写が脳裏に刻まれます。

5人のジュンコをつなぎ、展開の起点となっているのがジャーナリスト・田辺絢子。その田辺絢子は過去に起きたある事件をきっかけにノンフィクション作家・久保田芽依(渡辺真起子)に従事しています。

第1話冒頭で描写されていますが、展開していくうえでキーパーソンになっているのが、連続不審死事件の被疑者(容疑者)・佐竹純子です。田辺絢子も佐竹純子が関与したとされる事件を追っています。佐竹純子を演じる小池栄子は、5人もの命を奪ったとされる不気味な悪女を立体的に映し出すことに成功しています。

そして、佐竹純子の過去をたどっていくうえで浮上してくる中学時代の同級生・篠田淳子(ミムラ)も強い個性を放っています。ミムラの怪演も小池栄子に引けを取らないため、密接に絡む関係であることからも、この二人がとりわけ強烈な印象を与えています。

5人のジュンコの心の深淵に潜む闇

連続ドラマW-5人のジュンコ-感想

それぞれのシーンで描かれている女性ならではの心理描写とその演出は、5人のジュンコの心の深淵に潜む闇を鋭く映し出しています。5人のジュンコを演じたキャストそれぞれが、インタビューでも“女の怖さを感じた”と語っているように、ジュンコの心の闇を察したとき、戦慄が走るような感覚を覚えるかもしれません。

彼女にさえ出会わなければ、全然違った人生を送ってたはず

5人のジュンコのうち、誰かが発するセリフですが、いずれの身に置き換えても成立する含みがあります。

原作のエピソード5とエピソード0で真相に迫っている、“佐竹純子と篠田淳子の過去”についても本作の最終話で描写されていますが、その相関は陰鬱としています。

連続ドラマW-5人のジュンコ-感想

エンドクレジットの含みのある演出からも、おそらく真相はこういうことだろう、という導きがうかがえます。個人的には、仮に続編が制作されるならぜひ観てみたいと思える作品です。

“キャストインタビュー”

~印象深かったコメント(抜粋)~

「5人のジュンコ」の魅力について

松雪泰子(田辺絢子役)

人間の悪意。その暗部が様々な形で、それぞれのキャラクターで表現されていくのが非常にリアリティーがあって、だからこそぞっとするというようなものなので。のぞき見をするような感覚で見ると非常に楽しめるのかな。この中にはいたくないと思いましたけど。怖くて。

小池栄子(佐竹純子役)

やっぱ、女が主役ってとこじゃないですか。ここまで強烈なキャラクターの女性たちが、ぶつかりあってくのは、同姓は特に好きだと思いますね。誰かしらのジュンコに自分を重ね合わすことができるし、男性は女って生き物は恐ろしいもんだなって思うと思いますし。でもそれぞれのジュンコに女の本質ってものがちゃんと散りばめられていて、愛らしくもあり、女同士の会話って面白いですよね。これは男の人には理解できない女の業みたいなものが、ウズウズしてる感じになっていますよね。

written by 空リュウ

ドラマ-リバース-湊かなえ-藤原竜也-感想-第1話関連記事:【小説】真梨幸子「5人のジュンコ」エピソード0を考察

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【WordPress】「さくらインターネット」ドメイン直下に表示する方法は?

WordPress-さくらインターネット-ドメイン直下-ディレクトリ

WordPress

使いやすく利用ハードルも高くないため、広く普及しているWordPress。ネットに疎い人でもじっくり取り組めば使いこなせるのではないでしょうか。複数ドメインを管理しつつ、今回はさくらインターネットで設定しました。

さくらインターネットでは「クイックインストール」という、WordPressを手軽にインストールできる方法を推奨しています。このクイックインストールを使えば、WordPressの運用は比較的スムーズに始められると思います。

WordPress「さくらインターネット編」ルートディレクトリの設定方法

以下は、WordPressをインストールしたデータベース(/wp/など任意で設定したサブディレクトリ)を、ドメイン直下のルートディレクトリで表示させる手順についてです。
(例)http://example.com/wp/ → http://example.com/

1.さくらインターネットのコントロールパネルにログインし、「ファイルマネージャー」を開きます。

WordPress-さくらインターネット-ルートディレクトリ-ドメイン直下02

2.WordPressをインストールしたディレクトリを開きます(ここでは例として/wp/を参照)。

WordPress-さくらインターネット-ルートディレクトリ-ドメイン直下03

3.(管理画面右側の)ファイル一覧から、「.htaccess」「index.php」を選択。次に、カーソルを合わして右クリックのメニューを開き、「指定の場所に複製」を選択します。

WordPress-さくらインターネット-ルートディレクトリ-ドメイン直下04

4.(3.で選択したファイルの)複製先ディレクトリを選択して「OK」をクリックします。

※複製先のディレクトリがルートディレクトリ(ドメイン直下)です。

WordPress-さくらインターネット-ルートディレクトリ-ドメイン直下05

5.複製したルートディレクトリを開いて「.htaccess」「index.php」がコピーされていることを確認します。

WordPress-さくらインターネット-ルートディレクトリ-ドメイン直下06

6.(5.に複製された)「.htaccess」を選択し、右クリックのメニューを開いて「編集」を選択します。

WordPress-さくらインターネット-ルートディレクトリ-ドメイン直下08

7.「.htaccess」内のソースを以下に変更します。

※(移行先の)ルートディレクトリを参照するように変更します(3行目、7行目)。

修正前

1│ <IfModule mod_rewrite.c>
2│ RewriteEngine On
3│ RewriteBase /wp/
4│ RewriteRule ^index\.php$ – [L]
5│ RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
6│ RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
7│ RewriteRule . /wp/index.php [L]
8│ </IfModule>

修正後

1│ <IfModule mod_rewrite.c>
2│ RewriteEngine On
3│ RewriteBase /
4│ RewriteRule ^index\.php$ – [L]
5│ RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
6│ RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
7│ RewriteRule . /index.php [L]
8│ </IfModule>

8.同様に、(5.に複製された)「index.php」を選択し、右クリックのメニューを開いて「編集」を選択します。

WordPress-さくらインターネット-ルートディレクトリ-ドメイン直下07

9.「index.php」内のソースを以下に変更します。

※「index.php」の階層を1つ上に上げたため、(移行先の)ルートディレクトリから(実際にインストールされている)WordPressのディレクトリを参照します。

修正前

1│ require( dirname( __FILE__ ) . ‘/wp-blog-header.php’ );

修正後

1│ require( dirname( __FILE__ ) . ‘/wp/wp-blog-header.php’ );

 ※追加する文字列は「/wp」です。ドットやスペースは不要です。

10.以上の設定が完了したら、ルートディレクトリにアクセスして確認します。

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【NPB2016日本一】北海道日本ハムファイターズ3度目の王座

2016日本シリーズ-北海道日本ハムファイターズ優勝

3勝2敗と星1つをリードし、日本一に王手して迎えた日本シリーズ第6戦。

ファイターズが大量10得点を挙げて広島東洋カープを下し、見事10年ぶり3度目の日本一の座に輝きました。

第2戦終了時点では、第1戦、第2戦とホームで2連勝を挙げたカープが、日本一になる確率が高いといわれていました。しかし、ファイターズはアウェイで2連敗したものの、ホームに戻って3連勝。その後再びアウェイに移動して、今度は勝ちきり、4勝2敗で日本一の栄冠を手にしています。あくまで単なる確率の話ですが、野球に限らず、過去のデータでは計れないものも多く存在するということの証です。

シリーズの潮目が変わった第3戦

第1戦、第2戦とファイターズは自分たちの野球がほとんど何もできず。安打や四球で出塁はするものの、打線が繋がらずちぐはぐさが目立ちました。逆に、カープは足を絡め、適時打に本塁打と、持ち味が発揮できた結果の連勝。初戦の先発ジョンソンも粘り強く要所を凌ぎました。カープ打線はシーズン中と同様の繋がりを見せ、一気にたたみ掛ける強さを発揮しました。

結果に充足感のあるカープと、何もできずストレスフルなファイターズ。第3戦を前にして、メンタル面でもかなりの差があったはずです。それほど勢いはカープ有利だったといえます。1、2戦をホームで連勝したカープは、勢いに乗って一気に4連勝で決めたいのが心情だったでしょう。一方、ファイターズは第3戦を札幌に移し、DHで大谷を3番に据えてムードを変えたいところ。

第3戦の先発は、カープが大黒柱黒田、ファイターズが今期チーム最多勝の有原。この日の黒田は立ち上がりは今ひとつでしたが、立て直してからの2回以降のピッチングが素晴らしく、ファイターズ打線に付け入る隙を与えませんでした。特に両サイドのコーナーに投げ分けるツーシームとカットボールが抜群。明らかに、この投球術にファイターズ打線はお手上げムードでした。

しかし、この渾身の投球が負荷になったのか、足にハリが出たとの理由で黒田は6回途中で降板。ここから流れが少しずつ変わっていきました。鉄板の継投で逃げ切りを計ったカープでしたが、8回二死二塁で、三番大谷を敬遠する策を選択。二死一、二塁の状況をつくり、四番中田との勝負に出ました。この選択がシリーズの潮目を変えたポイントだったように思います。

曖昧なベンチワークに起因する拙守、期待に応えた四番

2016-日本シリーズ-北海道日本ハムファイターズ

中田の放った打球はドライブのかかったレフト前への当たり。守備位置が深すぎたのか、判断に迷って飛び込んだ松山の守備力に問題があったのか。おそらくどちらもでしょうが、前者の場合、突っ込まずにワンバウンドでキャッチしていれば大谷の生還はなかったはずです。後者の懸念があったのであれば、守備固めを行うべきシーンでした。

一方、目の前で大谷を敬遠された四番中田は、期するものがあったでしょう。ネクストバッターズサークルで自ら視界を遮るかのように俯き、自分の打席に集中しようとする姿が印象的でした。決して会心の一打ではありませんでしたが、結果を出したことが評価に値します。シーズン中の打率は決して高くないですが(2016年.250)、打点王を2回(2014、2016)獲得しているだけあって、勝負どころの打席では結果を残しています。これが好転の起爆になったのか、第4戦では本シリーズ初の本塁打を放っています。

2-2の同点で延長となった10回裏も同じような場面。ファイターズは二死一塁から西川が二盗を決め、二死二塁の状況で打者大谷。ここでもカープの外野は深めの守備位置でした。二塁走者は俊足の西川。二死という状況からも西川は思い切ってスタートを切れます。

この条件だけでも前進守備が前提になるはずです。深めに守ると、仮にシングルヒットでも楽に生還できてサヨナラの場面。さすがにベンチもそういう想定はあったはずですが、カープの意図が計れませんでした。結果、大谷が低めのボールをうまくはじき返し、打球は一二塁間をゴロで抜けました。案の定、西川は悠々サヨナラのホームイン。外野の守備位置を確認した二塁走者の西川は、シングルヒットで楽に帰れる、とほくそ笑んだのではないでしょうか。

シリーズの流れをたぐり寄せた第5戦

続く第4戦を中田とレアードのホームランでファイターズが勝利し、2連敗のあとの2連勝で、2勝2敗のタイに戻しました。ホームの利があったとはいえ、明らかに流れはファイターズへ傾きつつあります。

第5戦の先発は、カープが中4日でジョンソン、ファイターズがシリーズ初登板の2年目加藤。どちらも負けられない戦いであることに変わりありませんが、中4日のジョンソン登板は3連敗阻止の表れでしょう。

ベストコンディションではなかったはずですが、ジョンソンのピッチングはやはり一流でした。6回を投げて4安打無失点。安定感はカープ投手陣の中でも群を抜いています。

主導権を握らせない巧みなベンチワーク

2016-日本シリーズ-北海道日本ハムファイターズ

試合が動いたのは7回。カープはこの回からジャクソンに代わり今村がマウンドに上がっています。シリーズ序盤は結果が出ていませんでしたが、徐々にフィットし始めた先頭打者の田中賢介が四球で出塁。犠打と安打で一死一、三塁としたあと、一番岡を迎えました。岡が放った打球はセンターへの浅いフライ。三塁走者は俊足の田中賢介。白井三塁コーチの判断はGoでした。クロスプレーになるかと思われましたが、絶好のスタートを切った田中賢介の足が勝りました。7回裏、ファイターズは1-1の同点に。

8回はカープがジャクソン、ファイターズが谷元に継投し、両投手ともに相手打線を零封。次いで、9回のマウンドに上がったのはカープが中崎、ファイターズがバースです。バースは9回表のカープの攻撃を難なく抑えました。シリーズを通していえたことですが、とりわけバースのピッチングはどんな場面でも抜群の安定感を見せました。

本シリーズの何かをつかんだ9回裏

2016-日本シリーズ-北海道日本ハムファイターズ

ここまで本シリーズの西川は決して好調とはいえない成績(20打数2安打、打率.100)。しかし、この場面での西川に大いに期待していました。どんなスポーツでも“もっている選手”という稀有な存在が必ずいます。ファイターズでいうところのそれが、中田であり大谷であり西川。この大きなポテンシャルを秘めた稀有な存在は、何かやってくれるんじゃないか、という期待をもたせてくれます。その感覚は大きな場面になればなるほど膨らみます。このシーンもまさにそうでした。西川に対する期待値は、ファイターズファンなら同じような感覚を抱く人は多いはず。

ドラマが起きたのは初球の変化球を見送ったあとの2球目でした。狙いすましたかのような西川の鋭いスイングは、中崎の渾身のストレートをバットの芯でとらえました。打球は強く弾かれ、ファンが待つ右中間スタンドへ一直線に飛び込みました。5-1、劇的なサヨナラ満塁ホームラン。日本シリーズでのサヨナラ満塁ホームランは、史上2人目の快挙です。

西川は試合後のインタビューで、「目の前で岡さんが死球を受けたことで闘志がみなぎった」という内容のコメントを残しています。天性の資質ももちろんですが、気持ちが乗るとさらに大きな力を発揮するタイプです。

この試合に勝利したことで、ファイターズは3勝2敗と星一つリードしました。続く第6戦を圧勝して4連勝で日本一の座に就いたことは前述のとおりです。選手の個の能力があるのはもちろんですが、このシリーズはベンチワークの勝利といっても過言ではありません。チャンピオンになったことで、来年は他チームからのマークも厳しくなります。連覇は容易ではありませんが、若い選手が主のチームでもあり、可能性は未知数です。歯車が狂ったときに修正できるかが鍵ですが、逆に、勢いに乗ったときは想像以上の躍進も十分にあるはずです。

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written by 空リュウ

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